情報機器と走り抜けた38年

 38年間の公職生活を2003年3月に退職をした。
数学科の教師として兵庫県に着任し、理振法による教科へのプログラム電卓の導入時に遭遇し、『情報教育』と係わり続けた現職生活であった。それぞれの時代の新しい機器利用の研究テーマが出来たことは、教師としてのやりがいもあったが、次々と開発・発表される新機種を追いかけるような日々であった。
時代に要請されたテーマであったが、機種の更新でそれまでの成果が現場に定着しないまま新たなテーマが湧きだすような日々でもあった。
退職という一つの区切りの中で、今まで情報教育を実践に関わった側の立場からまとめてみたい。(岡田俊一)

  • (上段左)プロット機能にあるシャープMZ700
  • (上段右)本体16ベータ、CRTはシャープX1でRGB出力を実現。キーボードはスライド収納(1986)
  • (中段左)BASICによる生徒の卒業課題作品集。使用機種。オリベッティP6040(1979)。シャープMZ80K(1981,1982)
  • (下段)夏季BASIC集中講座(1991)