情報機器と走り抜けた38年

 38年間の公職生活をこの春(2003年3月)に退職をした。 数学科の教師として兵庫県に着任し、理振法による教科へのプログラム電卓の導入時に遭遇し、『情報教育』と係わり続けた現職生活であった。それぞれの時代の新しい機器利用の研究テーマが出来たことは、教師としてのやりがいもあったが、次々と発表される新機種を追いかけるような日々でもあった。
時代に要請されたテーマであったがした検証のないまま常に新しい機器利用に追われたようにも思う。
退職という一つの区切りの中で、今まで情報教育を実践に関わった側の立場から、少しずつまとめてみたい。(岡田俊一)