散策  ニュージーランド夢紀行


nz旅行記06/03/15-23

関空でmixi、NZの人口(03/15 1日目)

 9日間のNZ旅行に行きました。まだ元気なうちにつれあいと海外旅行へ年に1度くらいはと考えています。このblogでは指定の日に書き込めますので帰国後ですが簡単な旅行記録をアップします。  ソムリエの「ニュージーランド夢紀行9日間」で、日程は http://www1.tour.ne.jp/toku/tur/dtl.php?tur_id=432777&grp=3962 にあります。
 今回は参加者が9名と少なく集合時間や旅行中の座席なども余裕があり気心も知れて快適な旅でした。旅行中は3/14の私のblogで触れました復活なったvaioを持参し海外のIT事情にも注意を払いました。
 出国手続きをとるとゲートロビーに無料のWebの端末機が3台ありました。画面を見るとmixiをやっています。mixiに人口は3月当初で300万人。毎月40万人のペースで増加しているとのことです。NZは日本の本州の7割ほどの国土に人口400万人。やがてmixiに方が追い越すでしょう。空港には鳥インフレエンザの汚染地区の国名。NZは南半球でしかも検疫には厳しい国で再入国のときに健康診査カードもなくNZからと口頭で述べるだけでした。
 午後17:15のフライトですが15:30に集合。燃料の高騰で昨年4月から“燃油サーチャージ”が別途徴収されるようになりました。当日、@10,300円×2人を追加徴収。この額は会社や空路によって異なります。
 関空からオークランド経由クライストチャーチまで9400kmの旅のスタートです。乗客も少なく行きは3席分の椅子に伸び伸びと寝そべることのできる超ビジネスクラスモードのフライトでした。


ハーミテージホテルの4割は日本人(03/16 2日目)

 オークランド空港で国内線へ乗換え。時差4時間(サマータイム)進める。空港内では公衆電話のようにWebメールのチェックコーナーがありました。ここでは2ドルコインで12分。ただし言語は欧米系言語しか使えません。hotmail、yahoo、gmailなどがメニューにありました。(1NZドル=約80円)  クライストチャーチで昼食。サーモン丼。大聖堂を中心にこじんまりとした南島最大の都市で人口は30万人。市内を一周する電車が走っています。ここからマウントクックのふもとまで330kmのバス。運転手はリリーさんという女性ドライバー。時間的に余裕があったので急遽往路で「善き羊飼いの教会」へ。十字架のある窓から見るテカポ湖とマウントクックの山頂は癒しの絵です。曇りで隠れがちな山ですがこの日は絶景でした。
 ハーミテージホテルは日本人スタッフも多く年間の宿泊客の半数近くは日本人です。ホテル内の日本語表示もあり、室内のNHK衛星放送は無料で視聴できます。欧米と異なり水道水も飲めるしトイレやチップの習慣がない国で日本人には嬉しい。  夕食はバイキングでしたが、品数も豊富でガラス越しに山々も望める絶景のビュアーポイントです。ホテルの前には、エレベスト初登頂のヒラリー卿の銅像が建っていました。
 曇りだった空が夜の11時前には晴れ拙い英語でフロントで教えてもらった南十字星をつれあいと眺めました。


フッカー谷散策、南端のクイーンズタウンへ(03/17 3日目)

 午前中のフッカー谷散策のオプションの事前申込みは我々夫婦のみ。現地の案内は日本人女性。聞けば半年の就労ビザで働き、4月からは北海道の礼文でガイドをするライフスタイルとか。山々の花に魅せられた方でした。彼女もmixi会員で話題がパソコンで盛り上がりました。ワークホリディの制度を使ってバイト感覚の日本人をこの後も多く見かけました。
 二つの吊橋を経由してくっきりと山頂の見えるマウントクックのビュアーポイントまで往復4時間ほどのゆっくりしたハイキングでした。途中の植物の説明や氷河の遠望など広々とした自然散策を楽しめました。
 ここからクイーンズタウンまで330kmのバス移動。途中、ゴールドラッシュで栄えたアロータウンで休憩。金鉱採掘現場に点在して残っている小屋(画像中央)は、アヘン戦争当時中国から強制的移住させられた中国人工夫の居住地がありました。これらの人々は墓すらなく劣悪な環境のなかで酷使された歴史があります。
 クイーンズタウンでは、展望レストランでバイキングディナー。今回のツアーではホテルも上級で食事も豪華な印象を先々で受けました。


ミルフォード、雨で見事な滝(03/18 4日目)

 今日は、クイーンズタウンからミリフォードサウンドまでの往復、660kmのこの旅行最大の走行距離!運転手の勤務時間の上限12時間まで走りました。
 途中、有数の散歩道のあるア・テナウ湖を経由。ミラーレイクでは見事な虹。  この地域は年間の降水量が7500mmといわれ雨具は必携です。日本のように山に保水力はありませんから、雨が降ると氷河で削られた絶壁に無数の滝が出現します。  晴れと雨のミルフォードの両方を体験するといいと言われます。深いところでは水深300mといわれるフィヨルドの周航で見た垂直に切り立つ崖からの滝のしぶきがあり、オットセイが岩に寝そべっており自然の雄大さを感じました。


バンジージャンプとワイナリー(03/19 5日目)

 再びクライストチャーチまでの490km。北島と南島は空路でその他は、ひたすらバス移動です。NZでは高速道路はありません。道路は直線で沿線は、牧場が延々と続きます。南島でも一部の都市以外には信号機はありません。そのかわりにロータリーがありこの円に入る車が優先というルールがあります。イギリスと同じ右ハンドルの国で日本の中古車が人気とのことです。確かに中古車の多くは日本文字そのままボディーに描いた車をよく見かけました。途中の街も人口が1000人とか2000人。どこまでもどこまでも牧場。
 バンジージャンプの本場も見学。一人1回140nzドル。トイレ休憩ではアイスクリームが美味しい。シングルでも2カップのてんこ盛りです。


舟遊びとガーディニング(03/20 6日目)

 人口30万人の美しい街です。資産家だったモナベールの庭園を鑑賞し市内を流れるエイボン川の舟遊び。鴨が船に寄ってきます。この地では動物があまり人間を恐れません。
 昼は、一般家庭での軽食を頂き自宅や庭の見学。ゆったりとした庭や部屋のレイアウトも見事で、ゆったりとした時間がここには流れています。  午後からは、街のスーパーなどショッピング体験。大橋巨泉氏経営の「OKギフトショップ」を全土の都市で見かけました。街はきれいで、歩いていても危険な感じはしません。水道水も飲めるしトイレも無料。ホテルにチップの制度もなく日本人には親しみやすい国です。


マオリ文化と大間欠泉(03/21 7日目)

 国内便で北島のロトルアへ。昼食は飲茶。この店にはラスト侍のエキストラに出演した方がおり関係の写真も店内に。
 今回の旅行では各食堂、みやげ物店には必ず日本人と出会いました。ワカレワレワでは大間欠泉。硫黄の臭いが立ち込め温泉地。別府と姉妹都市です。 羊のファームを見学。夕方はマオリショウと食事。参加型で私も舞台でダンスの講習を。


幻想的な土ボタル、経済都市オークランド(03/22 8日目)

 ワイトモにある鍾乳洞と土ボタル鑑賞。5分間の沈黙の洞窟の天井には満天の星以上の煌き。出口で写真を撮られ2000円ほどで売られてましたがほとんど購入する人はいませんでした。
 最後の宿泊地オークランド。最近は、都市化と共に日本人観光客を狙ったかっぱらいが見られるようになったという注意を始めて受けました。中の画像はマウントイーデンからみた市内です。
 港では日本企業によるハーバーブリッジ。この建設技術が評価されその後、日本製品が最良品としてNZで受け入れられ人気商品となったとのことです。


手荷物は20キロ以内で(03/23 9日目)

 航空機燃料の高騰と共に荷物の制限も厳しくなる傾向にあります。二人分あわせてエコノミーで20kg×2以内という扱いですが、原則はあくまで一個20kg。オーバーした場合には、1kgについて5000円余りの追加料金を要求されても仕方がないということです。今回持参した鞄のみで8キロのハードカバーのものでした。海外旅行用では鞄の形態も考慮した方がよさそうです。
 往復ともニュージーランド機でしたが行きは日本語アナウンスはなかったのですが、帰りは日本語や日本の新聞・週刊誌も用意され飲み物のサービスも多くあり快適でした。


NZのWeb環境


 日本のように個人の家へのブロードバンドの普及が少ない海外では、公衆電話のようなメール専用の端末がターミナルや店においてあります。上の中央にあるもは、 INZドルで6分40秒です。メールの種類は、hotmail、yahoo、gmailなどで言語は英語、フランス語、ドイツ語などから選べますが、日本語はありませんでした。
上右はデジカメの画像記憶媒体のカードから画像データをCDに焼き付けるサービスで10nzドルとあり日本語による説明もついていました。
 日本からは、vaioのモバイルを持参しました。so-netのモバイルオフィスという海外ローミング用ソフトを事前にダウンロードしてインストールをしていきました。海外の主要都市をカバーしておりNZでは、クライストチャーチとオークランドに市内アクセスポイントがありました。画面を見て都市名、外線番号、回線の種類を入力すればモデムで繋がります。
 クライストチャーチのホテルではLAN回線とモデムのモジュラー接続とが室内に用意されていましたが、LAN回線は1日接続で24NZドル。モデムは市内なら50セントということなのでここではモデム接続に挑戦。pop3によるメールの読み出しはできましたがノイズが入るのか発信は切断されてできませんでした。モデム回線なので非常に遅いですがWebのmixiのメール機能を使うと発信ができました。裏技として通信相手を“ミクトモ”にしておくというのも海外旅行ではいいかも知れません。
 次にオークランドのホテルも室内にLANの端末がありここでは使用時間が1時間単位からあったのでLAN接続をしました。モバイルに繋ぐと、英語・日本語・韓国語・中国語で使用方法のメニューが表示されます。1時間が消費税込みで9.95NZドル。スピードも日本の光ケーブルと同じ感じでストレスはありませんでした。1日中使用なら24.95NZドルですからゆっくりした日程であれば終日利用の方がコスト的には安いです。日本のビジネスホテルではLANは無料とか無線LANも用意されていますから、はるかに日本の環境の方が進んでいます。
 また電源のソケットの口は、洗面台のコンセントが下右のように汎用的なものになっておりこれは中国でも同じでした。


NZ旅行の総合的な印象

 海外旅行を論ずるほど旅行の経験は多くはありませんが、今回のニュージーランドの印象は悪くありませんでした。まず時差が3時間ほどと向こうでも帰国後も睡眠時間の逆転は起きず身体も元気でした。
また海外ではいつも気になる有料トイレ、ホテルのチップ、飲料水を購入という3点の気になることが日本と同様に無料、ノーチップ、水道が飲めるし店でも無料の水が出ると日本の習慣がそのままでした。また、海外旅行者のターゲットとしてアジア特に日本人を優先している印象を持ちました。街の案内文にも日本語をよく見かけました。また、スーパーでは日本の食品も現地の商品として馴染んでいました。(画像右は寿司)
 入国時には、ハイキングシューズなど靴の裏まで調べられ生態系に影響を与える品物に対しては厳しいチェックを引いて自然を守ろうとする姿勢は強く感じられ、豊かな農産物と牧畜と観光が中心となっています。工場地帯というものが見られず自動車産業も全て輸入です。このことはきれいな環境の中で汚染されていない農業生産を大量に輸出しそれらが戦略物資としての価値を持つほどの豊かな自然を国力としています。
 オーストラリアでは原住民のアボリジは低所得で社会的にも下層階級を形成していますが、ニュージーランドのマオリは混血化も進み多少の問題もあるもののその文化を大切にしていくという国策が明確にされています。
街を歩いていてもストリートチルドレンも見られずオークランド以外ではスリ・置き引きなどの注意も受けず街を歩いていても安全でした。  豊かな自然と旅行中の全食事も満足のいくものでした。欧米中心の旅行を体験された方には安らぎの多いお勧めの地域と思います。

散策  ニュージーランド夢紀行