発足当時の意図

1、「wing」発足の意図から現在へ
 眼が見えなくなっても、パソコンを使えるようになれば、今まで以上に小説 や仕事関連書籍を読んだり、辞書を引いたり、ワープロで文書を作成したり、 ウィンドウズになってからは、スキャナを使って、読みたいものを自由に見る (聴く)ことができるようになります。 この素晴らしいパソコンを、多くの 視覚的不利を持つ方に知ってもらいたいと思い、視力克服の為の、音声パソコン操作 支援グループ「wing」発足の運びと成りました。

2、 会の目的
 視覚的ハンディを持つ方の目の代わりとしてのパソコン活用を啓蒙し日常生活と職 域の拡大とその活用法を指導援助することを目的とする。

3、 活動拠点
開始時は、ボランティア室の片隅をお借りして開催していましたが、 その 後は三田市総合福祉保健センターの、社会適応訓練室の一角を、おかりして中古DOS パソコン数台を善意の寄贈と、私物の音声合成装置を持ち寄り、学習会を実施し、極 力自己のノートパソコンを購入していただき、電話やeメール等にても学習を援助し、 多数のサポータやボランティアの力添えにより支援する体制をとっています。
 現在は、個人がパソコンを持参し学習をしています。

4、 希望
 目を使わずに、音だけでパソコンを操作するのは大変難しい部分があり、学習の効 率化を図り、サポータの学習と種々ソフトの音声適応の確認などの目的で自宅と学習の場 で同一のパソコン内環境が用意されていることがだいじです。そこである程度使える まで練習機としてのパソコンが必要ですので、中古パソコンを数台集めてこれに対応する。
 また、画面表示を音声かするための音声かソフトや、文書朗読システムソフトおよ びスキャナ、 その他視覚障害者用関連ソフト等があれば多くの方に目の代わりをし てくれる、素晴らしいパートナーの存在を知っていただき、これを使いこなすように 成れば、社会的不利の克服の可能性がまし、生活の質の向上に向け大きな力添えにな ります。

目が見えない状態でパソコンを操作してなにができるのか?

1、 ここに記述の資料は、パソコンが発する音を頼りに打ち込んだものです。

2、 一部屋必要な点字書籍も小さなパソコン内に収まり、必要な部分も瞬時に検索 できる。

3、 cdrom(百科事典・医学事典)の検索聴取が可能。

4、 書籍や案内等の印刷物を、スキャナを介して読ませることが可能。

5、 通信機能を利用すれば、新聞や種々情報をデュアルタイムに入手し聴取でき、 また世界のネットを自由に飛び回ることも可能。

6、 文字の印刷、点字の打ち出し可能(点字は点字プリンタ必要)。
   年賀状などのジュウショデータの管理や印刷も可能

7、 メモや家計簿・スケジュール管理など記録と参照が随意可能。

8、 CD図書や電子本が全国ネットのサピエ図書館を利用して聞けたり、ダウンロー ドして自己の本棚に保管したりして、自由に聞くことが可能です。
 また、現在ではデイジー形式が普及しており、これは視覚的に好きなページや見出 しを付けたり、その部分を開いたりタイトルごとに開いたりと、自由にジャンプの形 式が選べまさに目で見ながら本を開くが如くに朗読が楽しめる仕組みです。

9、 中途失明(成人)の場合点字は打てることは比較的可能ですが、書籍を読み、 実用スピードで読解する事は困難です、しかしパソコンならこれも可能です。

10、 弱視者に対しては、文字拡大や背景色の変更なども可能。

11、 広く一般の方々と情報交換が可能(グラフィック情報をのぞく)
   Eメールを使えば、自由に文字を書き封書の宛名書き、などの心配をせずに郵 便局まで出かけたり等の不自由無しに、多数の方に手紙を出すことや送ってき た手紙やファイルを、人の助けを借りずに、読みとることができ、簡単にや りとりが可能になります。

 これらのことは、視覚障害者にとってすばらしい世界を開いてくれることとなります。

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