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話の百科・温泉談義
朝日友の会で発行している「アサヒメイト第275号」平成13年2月1日号(発行所/朝日友の会事務局)から転載。
泉源2万5000余
冬は、やはり温泉がいい。火山国の日本は温泉が多い。平成11年3月現在で泉源は2万6076カ所もあり、うち自噴は5048カ所。ポンプアップしているのが1万2342カ所で温泉地は2898、宿泊利用者は約1億
4千万人。(北川宗忠著「観光資源と環境」)。
日本のハワイ温泉も
有馬温泉や皆生温泉、道後温泉などが有名だが、「日本のハワイ」とPRしているのが、鳥取県羽合温泉。語呂合わせだが、本場ハワイからアロハを取リ寄せ、夏には町会議員までアロハを着る徹底さ。
珍しいのが、愛媛県松山市の道後温泉だろう。市営の温泉本館は漱石の「坊っちゃん」に登場するが、この一角に日本唯一の皇室専用温泉「又新殿(ゆうしんでん)」がある。
大理石の浴槽は階段状になっていて、ご入浴の際はヒノキの踏み板が敷かれる。戦後の昭和21年に昭和天皇が人浴されたが、その時についた足跡が保存されている。
最近、相次いで温泉が誕生している。昭和23年の温泉法では25度以上、効能も規定以上なら温泉になる。
スタンドで販売も
かつて温泉は井戸堀り方式だったので、せいぜい50bくらいまで。しかし最近は油田掘削の最新技術が
応用されて、1000bまで掘れる。ここまで掘ればたいてい30〜40度の温泉は出るので加熱する。ただし掘るのに1億以上かかる。最近は“まちおこし”で自治体掘削に熱心で、500円から700円で入浴でき、大阪でも数十カ所ある。
技術のおかげで18年間に全国で3800の源泉が増えた。特に1990年代は急増。財源に温泉スタンドを設置、富士山ろくの山中湖村などはホースで販売している。
吉原暢彦(元朝日新聞編集員)
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