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 軽量化に知恵しぼる航空機

 東京〜大阪間でドラム缶60本分の燃料消費

 約400dと金属のかたまりのようなジャンボ飛行機が飛ぶにはどのくらいの燃料を消費するのでしょうか。
 航空機の燃料は灯油の一種で凍結防止をしたジェットケロシン。東京〜大阪間約1時間の飛行で、片道消費燃料はドラム缶(1缶は200g)約40〜60本。東京〜ニューヨーク間は初期のジャンボで1000本でしたが、新型のハイテクジャンボは2割節約できるので約800本。最新型のB777(トリプルセブン)はさらに1〜2割節約できます。世界中で旅客機は毎日ざっと5、6000機飛行していると推計され、空の汚れが心配です。が、日本全体の航空機が出す二酸化炭素排出量は国全体の排出量のわずか0・6%に過ぎないとか。

 侮れぬ塗装量

 航空会社、メーカーとも燃料の節約に懸命です。塗装もその1つです。ジャンボの場合で塗装を省くと重量が1機当たり約140`c軽くなります。10時間飛行で、1機当たり年間ドラム缶200本分、4万`gの節約、1g60円とすれば年間240万円の節約になります。米国の航空会社の中には環境にも配慮して所有機の9割近く600機が無塗装で飛行しており、日本航空でも試験飛行しています。

 飛行機は接着剤のたまもの

 機体材料も重要です。昔はジュラルミンでしたが、最近は格段に軽くて強度も金属の数倍の炭素繊維系が主力。これは東レなど日本の繊維メーカーの得意種目で世界の航空機メーカーへ大量に供給しています。より軽く、空気抵抗を少なくすれば燃料も節約できるわけで、近年は合成接着剤も重要な役割をしています。  なにしろ最近のエポキシ系接着剤ですと、1a四方に大人4人がぶら下がってもびくともしません。接着剤を使えば鋲(びょう)のリベットも少なくて済み空気抵抗を減らせます。自重160〜180dのジャンボ機の場合、約5%(8〜9d)の接着剤が使われており「ジャンボ機は接着剤のたまもの」(竹本喜一・三刀基郷著「接着の科学」)なのです。新幹線の車両にも大量使用されています。“たかが接着剤というなかれ”。


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