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 海外で活躍する日本製中古車

 ステータスのジャパンカー

 アジアを旅行していて特に目に止まるのが日本の中古車の大活躍です。車検切れのバスをプレゼントしたケースもあるのですが、一般中古車はほとんど外国に輸入専門業者がいて販売しているのです。
 ベトナムのホーチミン市を歩いていて行き先が京都の「壬生」バスに会い、一瞬錯覚しそうになりました。ベトナムではバイクとオートバイ圧倒的です。アオザイスタイルの女性も50ccのバイクで颯爽と走っていますが、ほとんどホンダの中古。ベトナム人は器用で相当くたびれた中古車でも部品を取り替えて新品同様にしてしまうのです。市内に修理屋が非常に多いのがその証拠といえます。しかも日本の販売店名ワッペンもそのままです。

 ミヤンマーはトヨタとニッサン

 昨年、ミヤンマーを旅しましたが、ここではトヨタとニッサンの中古車がほとんど。「部品が手に入りやすから」といいます。ヤンゴン市内では「はなぶさ幼稚園」「幼児バス」の表示のままや行き先表示場所に「AIR・CON・BUS」と誇らしげに「エアコン」を強調したバスも。ドアの「入口」「出口」など日本語表示がそのまま。モンゴルのウランバートル市内では飛脚便マークの宅配便車に何台も会いました。
 日本名そのままの理由は、塗り替える費用を節約するのと、日本名があった方がステータスのためです。ヤンゴンで現地青年が、友人から「俺も日本車を買ったぜ。くるくると赤いライトが回り、格好いいんだ」というので見に行ったら、なんと救急車だった、と笑っていました。

 ロシアで走る「返せ!北方領土!」車

活躍する中古車の極め付きは寺谷弘壬・青山学院大教授著「ロシアン・マフィア」に出てくるウラジオストックへの途中で見たという次のくだりでしょう。「飛脚便マークの佐川急便がやってくる。そして、なんと『返せ!北方領土!』△△塾と大書きされた街宣車まで走ってくるではないか』」。いくら日本語が読めないにしろ、こんな車が“モスクワぬ”顔で走っているところにソ連邦消滅後の混乱をみる思いです。


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