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お遍路いろいろ
島四国も人気
お遍路といえば四国八十八カ所巡りを指すが、気候がよくなる春先から目立ち始める。“歩き遍路”が正統だが、最近は“バスツアー遍路” “タクシー遍路”なども多く、年間10万人といわれる。定年を機に人生を振り返り、余生の過ごし方を考えるエルダーや以外にヤングも目立つという。
四国八十八カ所はざっと1450`。昔の街道の東海道(東京・日本橋〜京都・三条大橋)が492`だから、1往復半、“歩き遍路” なら2カ月はかかる。
その点“島四国” とわれる小豆島八十八カ所巡りは手ごろだ。距離も四国八十八カ所の10分の1の150`。徒歩7、8日間。小豆島バス(012・88・4615)が毎月第4土曜発、2泊3日などの巡拝バスを運行している。
代参犬
ところで19世紀はじめにかけて経済的に苦しい、という人が、身代わりに犬を巡礼に出す「代参犬」がはやったという。豊島和子・関西外大助教授の「巡礼雑話」に出てくる。それによると、「金比羅参り」などと行く先、持ち主の住所を書いた袋に餌代、初穂料などを入れて首に掛けて放す。道行く人がリレー式に連れて行き、金比羅に着くと、社務所がお守りを入れて再び放す。リレーするのもご利益なのだ。
群馬県吉岡村に残る資料では、嘉永2年(1849)に「伊勢参り犬」が銭350文を体に巻き付けて現れたと出てくる。十返舎一九の「翁丸物語」にも、「首におびただしい鳥目(金銭)をつないだ」大神宮(伊勢神宮)への代参犬が、4、5人の男に銭を奪い取られようとしている様子が描かれている。いつの世にも悪者はいる。
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