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 御堂筋散歩D 戎橋筋

 朝日友の会で発行している「アサヒメイト第287号」平成14年2月1日号(発行所/朝日友の会事務局)から転載。

▽動く巨大看板の競演

 心斎橋筋に次が戎橋に出る。流れる道頓堀川。プロ野球関西球団が優勝するとファンが飛び込むので有名な“飛び込み橋”だ。「グリコ」の看板が有名だが、最近、向かい側にサントリーがウイスキーの大看板を出した。東西に伸びる道頓堀筋が、釣られたように巨大看板の競演だ。つい足が向く。御堂筋から入るとビルに真っ赤な大ダコ。足の一部が動くのがニクイ。その前がクラシック建築の大阪松竹座。次いで例の電動巨大ガニが“これいカニ”と現れる。「くいだおれ」のチンドン屋看板は遂に屋上にも上がり“広告空中戦”に。巨大フグが2つぶら下がり、ラーメン屋看板も、のたうつ大青龍。「日本一の大だこ入り」看板のたこ焼き屋には行列が。「広告の興敗、この広告一徹戦にあり?(古いかな)」。

▽少子化で小学校も閉校

 戎橋筋に戻る。老舗やブランドファッションの店に混じってゲームセンターのにぎやかな音、はでな安売り薬局、携帯電話販売店がいくつも。「赤まむし」で有名な漢方の店も「移転しました」と張り紙。そして、ひっそりと重厚な鉄筋建物は精華小学校。平成7年に122年の歴史を閉じた。校訓と校歌を刻んだ「記念の碑」が少子化の象徴。ギャラリーや学習ルームに変身していた。
 「無念!」とばかり天を仰げば、エビスさんが微笑む「毎月10日はえびたんの日」の垂れ幕。「えびたん」は「戎」にちなむ愛称で、全店サービスをする日という。

▽“ミトウスジ”を如何に立てるか

 やがて高島屋。イチョウ並木830本、4・4`の御堂筋探検は終了。かって「♪こぬか雨降るミトウスジ…」と台湾育ち歌手が訛って歌ったが、今、空地も目立ち、開通66年にして金属疲労気味、“ミトウスジ”?が立たない。活性化協議会もスタートしたが、“こぬか雨”を吹き飛ばしエビス顔になれるか。
(元朝日新聞編集委員 吉原 暢彦)


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