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施設の半分以上に露天風呂、賑わう休暇村
朝日友の会で発行している「アサヒメイト第319号」平成16年10月1日号(発行所/朝日友の会事務局)から転載。
日本人は「温泉」に目がないようだ。「温泉オープン」というだけ
でお客が増える。公共のやど「休暇村」は全国36カ所のうち半分以上の19カ所に温泉
を湧出させた。
★19番目の竹野海岸
この7月、19番目の「休暇村 竹野海岸」(兵庫県)も温泉の営業を開始。どこも
季節料理で競争しているため、1泊2食1万2000円から1万4000円程度で、
おいしい料理
と温泉気分が味わえる。竹野は目の前が日本海で、こどもが喜ぶプライベートビーチ
もある。
★関西の人気は近江八幡
JR近江八幡駅から送迎バス25分。2階の露天風呂へ入り昼食を摂って帰る客が増
え、宿泊も含め近畿エリア5カ所で一番のにぎわいぶりだ。ここの名物の1つが「牛
しゃぶ」料理(1人7350円)、近江牛の産地だけに味は格別で、昼夜とも予約が
必要。
★53度を冷やす能登千里浜
休暇村の温泉は、湧出の温度が、おおむね35度台なので少し沸かしているが、中部
北陸エリアで最高の温泉は「能登 千里浜」だろう。地下1300b掘って緑褐色の
53度の温泉が湧出、昨年4月オープンした。45度まで冷やしているが、1階の露天
ぶろは岩をあしらって、その間から流れ落ちる“掛け流し”方式。遠浅で海際を車で
走れる“なぎさドライブウェー”が5分の所にあるのも魅力。
淡路島にある「休暇村 南淡路」は高台にあって、2階の温泉から大鳴門橋がすぐ前
に。12月末から「灘の水仙郷」でスイセンが咲き始める。鳴門海峡も近く魚料理が
うまい。
★富士を眺め“いい湯だな”の夢は実現するか
休暇村では更に掘削を計画しているようだ。ならば富士山が目前に見える「休暇村
富士」に欲しい。ここはサンセット時に富士山が真っ赤になり、手前の田貫湖に“逆
さ富士”が映る。昔の銭湯ではないが、“赤富士”を見ながら露天風呂で“いい湯だ
な”の気分は最高だ。
★日本の泉源は約2万
休暇村だけでなく国内で温泉掘りが盛んだ。井戸掘り方式では400b程度が最高
だったが、アラビア海での石油掘削機械を導入し、1000b以上の掘削が可能に。
火山国の日本、これだけ掘れば30度以上の温泉は出る。25度以上でアルカリなど
の泉質あれば温泉と明示できる。1000b1億円といわれた掘削料も今は6000
―7000万円に下がっている。
この40年間に温泉源は8700増えて1万9000になった。大阪・福島のホテルは
全室温泉完備が“ウリ”だ。温泉も大衆化した。水を沸かして「温泉」と表示するな
ど問題も多いようだが、料理が安くてうまい休暇村は温泉の穴場か。申し込みは各休
暇村だが、問い合わせは大阪センター(06・6343・0466)へ。(元朝日新
聞編集委員吉原 暢彦)
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