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 春は淡路島から


 朝日友の会で発行している「アサヒメイト第323号」平成17年02月1日号(発行所/朝日友の会事務局)から転載。

★神戸から1時間半

 定期バスは神戸・垂水ジャンクションから明石海峡大橋を 5分足らずで渡ると淡路島だ。四方海に囲まれ本土よ り暖かい。島を南北に走る有料道の西淡三原インタで 降り20分もすると島の南端・福良終点。JR三ノ宮駅から、わずか1 時間30分と便利に。

★スイセン群落は1月が見ごろ

 シンガポールより少し小さい、この島には例年12月末から “春の使者”スイセンの群落が咲く。1月中旬に行ったが見事だった。 福良バス停から「灘黒岩水仙郷行き」バスが2月末まで運行する。 割安な温泉付きの休暇村もあり、関西早春の穴場といえよう。 福良から40分で「灘黒岩水仙郷」。越前、房総と共に日本三大水仙郷が自慢。 海沿い諭鶴羽山(標高608b)の斜面に500万本が咲き乱れていた。やや急だが舗装した 観光道が付いていて登るほどに海が広がり、ハモ漁で有名な沼島も見えて気分爽快。

  ★国生み神話「おのころ島」

 島全体の観光ポイントを結ぶバスがないので、マイカー以外はやや不便だが、島のシンボ ル「おのころ島神社」(みなみ淡路市三原)を訪れたい。22bの朱色の鳥居が目印。“国生 み神話”のイザナギ、イザナミ神を祀っている。 説明によると、古事記・日本書紀に、この2神が天浮橋から矛で海をかき回し、 落ちた塩が固まった所が「おのころ島」。2神は、ここへ降りて結婚、 まず淡路島を造り、次々に日本列島を生んだ、という。日本のルーツというわ けだ。だが、淡路島の神としては延喜式に出ている「伊弉諾神宮」が北の一宮町にあり、 神話の島らしいと言うべきか。

★温泉とフグ料理の休暇村

 宿泊は島南端の高台にある「休暇村 南淡路」へ。5階部分にある 温泉「潮騒の湯」まで4階から24段あるが、座って上がれる電動バリアフリーが付いている。 温泉はナトリウムなど塩化物泉で湿式サウナや露天風呂もあり、大鳴門橋が見える。 夕食はフグコース(2人以上で2月末まで)。テッサにはじまり、チリ、唐揚げ、雑炊、 フルーツなど。朝食はバイキングで1泊2食1万5225円(平日)。

★渦潮を眼下に見る“渦の道”も迫力

 ここまで来たら渦潮を眼下に見たい。大鳴門橋を渡って鳴門市側へ。道路橋の 下(鉄道を通す予定だった)に、渦潮を真下に見る“渦の道”(500円)がある。海面まで 45mbで足がすくむ。渦が真下に見える地点まで450b、見下ろす鳴門海峡の渦も迫力がある。 右が太平洋、左が瀬戸内海で小豆島が浮かぶ。

★震災体験館がオープン

 島には見どころも多い。北淡町は10年前の阪神淡路大震災の震源地帯の1つ。地震で出来た 野島断層を保存した「北淡町震災記念公園」があり、断層は国の「天然記念物」に指定された。 昨年12月から「震災体験館」もオープン。島には、もう一つの「立川水仙郷」や「ファームパークイングランドの丘」 (コアラがいる)などもある。休暇村の電話は0799-52-0291。

(元朝日新聞編集委員 吉原暢彦)


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