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 「民衆の酒歌」

 ソ連があっという間に崩壊し、ソ連国家は雪が溶けるようになくなり、ロシア共和国に。市場経済を取り入れるなど、まったくオドロキ、モモノキ、サンショの木の改革だ。マルクス、レーニン、スターリンを共産主義の神のように"神酔"していた人達にとって、その偶像は落ちた"愚像"でしかなくなった。民衆は、夢を見ているようで、悪酔いしとことだろう。
 そういえば日本でも「革命」などを掲げた過激な労働運動が影をひそめた。戦後の華やかなりしころは、デモの先頭に、もともと革命派の旗である赤旗を掲げ,鉢巻を締め、肩を組んで行進しながら、必ず"酔唱"したのが「♪民衆の旗 赤旗は…」であり「♪立て飢えたる者よ…」の労働歌だった。が、いまはストとともに色あせてしまった。
 我々も学生時代、よく歌って「破防法反対」などのデモをしたものだ。そのころを懐かしむオールドボーイも白髪が増え"老酒"を静かにたしなむ域に。一つオールドでも飲み交わし、「赤旗の歌」の替歌でも作って酔歌し"夢追い酒"と行こうか。おりしも酒造業界は特級が三年前に消え、この四月から等級をなくすという革命的"ペレストロイカ"(改革)に。ビール界も殻破り、吟仕込、一番搾りと醸造技術のペレストロイカでバブル戦争が"酒烈"。左党は宣伝に乗せられて飲み過ぎでノビール寸前。小遣いスッカラ缶ビール。
 ♪民衆の酒 焼酎は 安い下町ナポレオン 焼鳥硬く冷めぬ間に 我らは頬を染めぬ 高く上げコップ酒 その下で目を回わそう 高級酒去らば去れ 我らは焼酎守る。
(九十二年二月号)

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