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 ◆生徒招集した生徒の状況 1/26

  本校は、全県一区のしかも工業高校なのです。学科も8学科あり大規模校です。一部には生徒、教師共に近い学校に転校、勤務地の変更をしてなどという事もききますが、工場で規格品をつくるわけではないので、そう簡単にはいかないでしょう。
本日、11時に登校させて、生徒の様子をアンケ−ト集計しました。
生徒の最終登校率は76%でした。(いずれも実数)

1)自宅の被災状況

      被害無 半壊 全壊 焼失 その他
1年   199   38   10   6   57
2年   188   31    9   3   71
3年   169   44    6   2   52
合計   556   113   25   11  180

2)避難状況

     自宅生徒 避難生徒数
1年   248    72
2年   235    67
3年   234    39
合計   717   178

その外、毎日これるのかどうか、何時ごろに学校にくることができるのか教科書や、制服はあるか、現在居住する場所の分布なども調べました。本校のコンピュータ部の応援でEXCELを使ってデータ打ちを手伝ってもらいましたが、生徒の登校、会議、避難者関連の事務処理ときつい一日でした。
集計結果では、授業再開は悲観的です。校舎の使用、備品の整備、避難の方との共存、水道の復旧など未知の問題が山積みです。3年の卒業式や高校入試なども控えてます。学校詰めのローテーションが組まれ私は週1回ほどになりましたが、管理職は連日学校に泊り込みです。最も、伊丹と西宮ですので、自宅から通うというわけにはいきませんが。当面さらに、31日まで自宅待機でその間に校舎の補修を待ち、対策を立てることになります。
 娘の勤務している小学校では、30人ほど異動しているとか。勤務先の同僚にも、実家に子どもを転勤させたという方もいます。
今日は、新潟の長岡から5000人分は入るとかいう大鍋(大人が10人入る!)を輸送して駐車場で、豚汁でした。近所にも放送をかけて避難所以外にも、鍋を持ってきていただき配付してました。暖かでおしい! 使い捨ておわんと箸付配付なので、ほんとうに食べやすいのですが、大量ゴミの発生になります。本校の職員は、水をくぐらせて発砲スチロールの碗に名前を書いて再利用をしています。

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