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 ◆学校再開に向けて教務的な仕事 2/2

今日は3年生の登校日でした。散乱したままの靴箱を整理して各クラスへ。クラスにもよりますが、10人ほど交通機関の関係でこれない生徒がいたようです。避難所の移動の確認とか、震災に伴う授業料減免申請の説明とか、1・2学期の成績不振者へのレポートなどでのフォローなど結構仕事があります。3年生ですので、卒業するわけですが式で配布する住所欄をどう書くべきかまだわからないという生徒がいます。NHKでも報道された菅原市場にいた生徒で家が完全に焼失してしまって、今も避難所を移動したり車の中での生活という状態で連絡先がまだ決めれないとのことでした。
再建計画の指定地区になれば、住所割りも変わるだろうし自宅がどこになるのか目処も立たないという事です。
臨時の教務部の部会では、生徒の異動について弾力的に対応していくための学事処理について説明がありました。通常の一家転住に伴う転校以外に、他校への期間聴講というのを初めて知りました。これは、籍は本校におき、疎開先で学校同士の合意があれば聴講しその記録を本校の教育活動として認めるという考えです。その他、交通手段のみつからない生徒の学習活動を認める方法なども検討されました。このような履修を認める方法は、生徒の置かれている現状に極力学校側が合わせるという考えです。明日は、2年生の登校日です。教科書や教材の紛失リストなどを調べ、暫定時間割を発表します。

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